壊れてしまった弁護士たち

若手弁護士に実際に起きた出来事を、個人を特定できないように相応のフィクションを交えながら紹介していきます。

カテゴリ: 耳に痛い小言集

 成り立ての弁護士が、ボスによく言われる小言(指摘)をいくつか集めてみた。小言を言われること自体、望ましい弁護士とは言えないが、小言には、それなりに意味があることを理解すれば、少しは、気が楽になるかもしれない。少なくとも、自分の何処が悪いかを判断する材料ではある。
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 自分の力作をけなされて、かちんと来た人は多々いるはずである。その際、私はこういう内容を書きましたとか、或いは、こういう意図ですと言葉で説明をするかもしれない。ここで説明が必要ということは、文章としては駄目ということである。自分の言いたいことを文章で正確に相手に伝えるには、一定の文章力が必要である。耳にいたい小言かもしれないけど、どちらが悪いのかは、一目瞭然。どうすれば、相手に伝わるかを冷静に考えてみよう。
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 手抜きをしたときに限って、指摘されると、ついつい自己弁護に走る人がいる。私の考えではなどと高邁な法律論を展開する人すらいる。無駄な抵抗は止めよう。素直に調べ直しが正解。
 きちんと調べたつもりの人が言われたときは、自分が調べたものを伝えて、他に何があるのかを聞くのが正解。自分の調査能力を過信して、きちんと調べたと抵抗する人がいるが、次々と調べていない本や資料の名前を指摘され、自分の調査能力のなさを痛感して終わるはず。
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 弁護士に向かって、この台詞が出るときは、弁護士失格と言われているに等しい。多分、基本的な六法の知識が欠落していることが推測される。深く深く反省して、日々の研鑽に励むしかない。間違っても、自説を蕩々と述べないこと、恥の上塗りは、ますます評価を下げる。
いずれにしても、この台詞が出た場合は、あなたの信用度はかなり落ちている。
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 何を求められたかによるが、後方伸身二回宙返りのようなことを求められているときは、嫌がらせの台詞となるが、ただのでんぐり返しであれば、猛省すべき。
よくある返答は、今までやったことがありません、という内容。経験がないから、すべてできないというのは間違いである。たとえば、裁判所に訴状を出してきてと言われて、今までやったことがありません、という返答は如何なものか。
因みに、僕は事務員ではありませんというのはかなり反抗的である。受付業務を知らないと、独立したときに、事務員に指示が出せない。
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 学生と社会人との違いは、敢えて説明するまでもないが、弁護士に対して、この台詞が出るときは要注意である。社会常識を問われているときと、学説を振り回して実務とかけ離れているときと、の二つの場合があるからである。特に後者の場合、法律実務をきちんと理解しないと、いつまでもいつまでも、同じ台詞を言われることとなる。というより、まともに仕事ができるのか、かなり心配である。
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 契約のチェックを依頼されて、契約日の翌日に、チェック結果を出しても、何の意味がないことは、誰でも分かるはずである。これは、期限の管理を徹底するしかない。こんなことをすれば、二度と依頼は来ない。
 準備書面の起案を頼まれて、裁判所の指定する提出期限ギリギリに、ボス弁に出したりすれば、当然、この台詞を食らうはずである。自分だけで完成する仕事であれば、ギリギリでもかまわないが、誰かの添削を受ける仕事であれば、逆算して、いつまで出せば良いかを判断すべきである。分からなければ、受けた仕事をいつまでにやれば良いか、その都度確認すべきである。
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 KYとか、TPOとか、は常に心がけるべきである。色々と経験したことのない場面で、余計なことを言ってしまったり、出してはいけない手紙を出したり、裁判官に文句を言ってみたり、等々、もっとその場の空気を読め、と言われることがある。新人は、経験不足であるから、空気が読めない方が普通である。といって、物事を台無しにしてしまうことは避けたい。この場合、もっとも、無難なことは、格言のとおりである。「雄弁は銀、沈黙は金」、分からないときは、相手方に、どんなにせっつかれても沈黙を守ろう。
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 頼まれた仕事がいつまでも上がってこないと、当然、催促を受ける。普通であれば、一日でできるものが、二日も三日もかかっていては、当然、言われる。催促を受けるということは仕事が遅いと同義であり、あなたの能力の評価は落ちつつあるということである。最初は分からないことが多いので時間がかかる、というのは、自己弁護に過ぎない。どうせ、完成したものはできないのであるから、最初のうちは、拙速を心がけるべきである。遅くて拙劣は最低である。
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